Excelで地図グラフ

サンプルの実行
地図グラフを起動すると、標準白地図画像とサンプルデータが現在作業中のブックにコピーされます。このデータを使ってサンプルを実行してみましょう。

サンプル地図グラフの描画
地図グラフダイアログボックスの画面最下部にある[地図描画]ボタンを押してください。
 
■地図描画ボタン
地図描画]ボタンを押すと、次のようなサンプル地図グラフが表示されます。
 
■サンプル地図グラフ
サンプル地図グラフは、都道府県別の「男子人口」と「女子人口」を(普通)棒グラフで表現したものです。棒の高さがデータの大きさを表します。

棒グラフの種類
棒グラフの種類は、「棒グラフ」タブの「棒グラフの種類」で指定します。 下の例は、「普通」が指定されている状態です。
■棒グラフの種類の指定

 
棒グラフの種類による表現方法の違いは次のとおりです。
■棒グラフの表現方法

処理データの変更
地図グラフで処理するデータは、地図グラフダイアログボックスの「棒グラフ」タブ、「処理データ」で指定します。
■処理対象データの指定
 
サンプル地図グラフでは、処理データとして「男子人口」 と「女子人口」が指定されていますが、これを「流入人口比率」と「流出人口比率」に変更してみましょう。
■処理対象データの変更
 
「処理データ」には最大10種類のデータを指定することができます。コンボボックスのボタンを押すと、「データシート」で指定されているシートのデータ項目一覧が表示されます。
 
 ■ データ項目一覧
 
リストには、「基本設定」タブの「データシート」で指定されているシートのデータ項目一覧が表示されます。
 
 ■ データ シートの指定
ボタンを押して地図を描画してみましょう。
■棒グラフ(円柱)の描画例
 
   

処理データは、次のように指定しても構いません。
■処理データの指定
 
処理データが未選択の部分は、地図グラフ描画時に無視されます。
 

1度選択した処理データをキャンセルする場合は、項目名を選択して[Delete]キーを押します。
■処理データのキャンセル
 
 

[ランククリア]ボタンを押すと、全ての処理データを消去することができます。
 

処理データの情報は、データ欄に表示されます。
■処理データの情報
 
棒の高さを決定する際の参考にしてください。
   

色・パターンの指定
棒グラフの@色とAパターンは処理データ欄の ボタンを押して指定します。
■色とパターンの指定
ボタンを押すと、次のようなウィンドウが表示されます。
 
■色の指定
■パターンの指定
 
パターンを指定せずに、単純に色で塗りつぶす場合は、左下隅の■(塗りつぶし)を指定します
全てのデータ項目の色、パターンを一括して指定する場合は、次のボタンを押します。
 
■色・パターンの一括指定

棒の幅と高さの指定
棒グラフの幅と高さは、「棒グラフ」タブのデータ欄で指定します。
 
■棒の幅と高さの指定
幅と高さは、 ボタンでその値を増減することができます。また、指定した値(単位はピクセル)の実際のサイズは、 ボタンの横に表示されますので、指定の際の参考にしてください。 

棒の高さの適用値

棒グラフでは、「棒の高さの適用値」の初期値として「最大値」が設定されています。これは、棒の高さを、グラフ化対象データの最大値に割り当てる指定であり、残りのデータは、最大値を基準にして棒の高さが決まります。棒グラフでは、適用値として、「最大値」の他、「中間値」と「最小値」を指定することができます。
■最大値600、最小値200がいずれも「広島」に属する場合の例
※グラフ化データを、600、400、200、棒の高さを50とします。
   
適用値が最大値の場合、棒の高さは左端のデータ(最大値)に適用されます 適用値が中間値の場合、棒の高さは最大値600と最小値200の中間の値400に適用されます 適用値が最小値の場合、棒の高さは右端のデータ(最小値)に適用されます
グラフ化するデータの最大値と最小値に大きな差がある場合、適用値を「最大値」に設定してグラフを作成すると、値の小さなデータは、ほとんど棒の高さがない状態になることがあります。このような場合は、 データの分布を考慮して、適切な適用値と棒の高さを設定してください。
■適用値=最大値
■適用値=中間値

 

 
適用値   最大値 適用値 中間値
棒の高さ 50 棒の高さ 70

その他の仕様

棒グラフの省略

グラフ化するデータの内容、及び、指定した棒の高さや適用値によっては、棒グラフの全てを表示できない場合があります。特に、シートの上の方に位置するエリアにおいて、背の高い棒グラフを表示しなければならない時は、その先端がグラフ表示の限界位置(シートの1行目)を越えてしまいます。このような時、当機能では、下図のように棒グラフを省略して表示します。
■グラフの省略表示
棒グラフの省略を表す 〜 は、表示可能な棒の高さの上から30%の位置に表示されます。

マイナスデータの取り扱い

グラフ化するデータにマイナスの値が含まれる場合、次のルールでグラフが作成されます。
「棒の高さの適用値」を計算する場合、マイナスデータは絶対値として取り扱われます。
マイナスデータは、下方向の棒グラフとして表現されます。
■マイナスデータのグラフ表現
上記の例は、「棒の高さの適用値」として「最大値」を指定しています。適用値を計算する場合、マイナスデータは絶対値として取り扱われるため、 -100 のデータが最大値になり、「棒の高さ」として指定された値が適用されます。