Excelで地図グラフ

サンプルの実行
地図グラフを起動すると、標準白地図とサンプルデータが現在作業中のブックにコピーされます。このデータを使ってサンプルを実行してみましょう。

サンプル地図グラフの描画
地図グラフダイアログボックスの画面最下部にある[地図描画]ボタンを押してください。
 
■地図描画ボタン
地図描画]ボタンを押すと、次のようなサンプル地図グラフが表示されます。
 
■サンプル地図グラフ
サンプル地図グラフは、都道府県別の「人口」のデータを地図上に表示したものです。データの大きさにより都道府県を色で塗りつぶしています。

処理データの変更
地図グラフで処理するデータは、地図グラフダイアログボックスの「色塗り1」タブ、「処理データ」で指定します。
■処理対象データの指定
 
サンプル地図グラフでは、処理データとして「総人口」が指定されていますが、「男子人口」に変更してみましょう。
■処理対象データの変更
 


「処理データ」のリストボックスには、「基本設定」タブの「データシート」で指定されているシートのデータ項目一覧が表示されます。
 
 ■ データ シートの指定
ボタンを押して地図グラフを描画してみましょう。
■処理対象データに「男子人口」を指定した地図グラフ

ランク
処理対象データは、 設定されているランク情報に基づいて色塗りされます。ランクの設定は、ダイアログボックスの「色塗り1」タブ、「ランク」で行います。
■ランクの設定
ランク設定とは、「データの値がXXX以上〜XXX未満のエリアはXXX色で塗る」という地図グラフの中心的な仕様であり、これに設定された条件に基づいて地図グラフが描画されていきます。
例えば、北海道の男子人口は、データシート上では、271(万人)となっています。
 
■北海道の「男子人口」のデータ(シート「サンプルデータ(人口・世帯).DAT」)
北海道の271というデータは、ランク設定の上から3番目、「150以上500未満」に該当します。そして、そのランクに設定されている色は水色です。
 
■北海道の「男子人口」データの該当するランク(シート「サンプルデータ(人口・世帯).DAT」)
このため、地図グラフでは、北海道は水色で塗られることになります。
 
■北海道の描画結果

ランクの指定
現在のランク設定は、処理データが「総人口」の時に設定されたものです。ランクの設定は、処理データを変更しても、前回の設定内容が保持される点に注意してください。処理データを変更した場合は、処理データの内容に応じて、ランクの設定(特にデータの範囲)も変更する必要があります。
 ランク数の指定
ランクの指定では、まず、処理データをいくつのランクに分類して色塗りするかを決めます。この数を「ランク数」といいます。現在設定されているランク数は、「色塗り1」タブの「データ」欄に表示されています。
■ランク数の指定
ランク数は1〜7まで指定することが可能です。データ欄には、処理データの最大値と最小値(及び、その値に該当するエリア名)が表示されていますので、ランク設定の参考にしてください。
ランク数は、 ボタンを使って増減することができます。
 各ランクの指定
ランク数の指定後は、各ランクの指定を行います。
■ランクの指定
ランクの指定は、データの範囲(@、A)、及び、ランクに該当するエリアを塗りつぶす色BとパターンCです。
データの範囲は、以上@〜未満Aの値を指定します。第1ランクの以上の欄を空欄にした場合は、処理データの最小値が指定されたものと見なされます。同様に、最終ランクの未満の欄を空欄にした場合は、処理データの最大値が指定されたものとされます。

以上〜未満の値の間隔は任意です。各ランクに間隔の違いがあっても構いません。データ欄の[ランク自動設定]ボタンを利用すると、処理データの最小値〜最大値をランク数で割った値でランクの範囲を自動的に設定します。この機能を利用すると、各ランクの間隔は均等になります。ランク自動設定で計算された値をそのまま利用することも、また、その値を参考にランクを手動で変更することも 可能です。

[該当件数]ボタンを押すと、各ランクに該当するエリアの数を知ることができます。ランクの値の範囲を設定する際の参考にしてください。
  ■該当件数の表示
 
   

色とパターンの指定

ランクに該当するエリアを塗りつぶす色とパターンの指定は、 ボタンで行います。
■色の指定
■パターンの指定
 
パターンを指定せずに、単純に色で塗りつぶす場合は、左下隅の■(塗りつぶし)を指定します
ランクの指定を適当におこなって地図グラフを再描画してみましょう
■ランク設定の例
  上記のランク設定例では、ランク数6、パターンによる単一色の塗りつぶしを指定しています。
 
■パターンによる塗りつぶし